寛文末年（1672年前後）に成った尾張8郡内にある村々の歴史や現状を書き留めたもので、一種の“国勢調査”とも言える史料集。各村々の村名・庄名・田畑・石高・戸数・人口・寺社・城跡・橋・杁・牛馬・船・夫役などが記されており、当時の各村々の様子を知るうえで最も信頼できる史料の一つとなっている。ちなみに、江戸後期の同様な調査史料に「尾張徇行記」がある。
本はシリーズ「名古屋叢書続編」の一つとして、昭和39年に上巻が名古屋市教育委員会から出され、中巻・下巻（昭和41年刊・これには「地方古義」を含む）の3巻セットになっている。Ａ5判・上製・函入り。月報にあたる「たより」は各巻にあり。本文に書き込み・ラインなし。下巻の背側にハゲあり。各巻の最後に蔵書印一つずつあり。
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