モンブランの万年筆、50年代の逸品、＃254です。 ウィングニブ（通称イカペン）の傑作、＃25Ｘシリーズの、ミディアムサイズになります。 付属品はありません。 胴軸のリングに錆が出ているようなので、やや傷ありとしましたが、クラック、インク漏れなどありません。 インクはピストン吸入式で、問題なく機能しますし、もちろん筆記可能です。 モンブランの黄金時代、1950年代の品物ですので、およそ70年前のものになりますが、この後の1960年代のセカンドライン（名品と名高い二桁モンブラン）に比べると、遙かにしっかりした作りで安心感があります。 柔らかいペン先の代表とされますが、筆のようにやわやわというより、やや弾力のある柔らかさです（私の知っている範囲だと、初代のパイロット・エラボー（ナミキ・ファルカンの国内版）に近い感じです）。 インクフローは潤沢で、滑らかに書けます。 オブリック細字なのもレアです（尾栓に刻印されているのと一致するので、オリジナルだと思われます）。特にアルファベットがきれいに書けるペン種です（写真五枚目の筆記サンプルは私自身の下手な字で申し訳ないですが）。 収納時132m、キャップを除くと115m、キャップを付けた筆記時151mで、重さは20g程度です。 丸っこいデザインが可愛らしいです。モンブランなら私は二桁が好きですが、146、149もいいでしょう。でも、稀少性から言うと、このシリーズは特別感が違います。 是非ご検討ください。