#しっぽのお人形コレクター様からお譲りいただいた小さな市松人形さんです。出品にあたり、当代東光様にご鑑定頂きました。①お顔は初代が「釜生け」した(西洋のドールならモールド、市松さんだと松脂型を作った)、初代の作品です。②目入れは技量の高い二代目さんがなさいました。③眉やまつげ等の面相書きは、「可愛い」が口癖の愛すべき三代目さんのお仕事です。④新しい布による手の繋ぎ直し、口紅の塗り直し(三代目さんが考案した色目だそうです)、頬紅はき、をこの度四代目さん(最近ぐんぐん腕を上げておられます)にお願いしました。⑤お着物は古布錦砂(正絹)、袷仕立て、比翼付きで、お仕立ては三代目さんのお嬢様です。既に引退されましたので、貴重なお品になります。初代から四代目＋三代目のお嬢様まで加わった岩村東光家の歴史を感じられる貴重なお人形です。三代も引退された今、これからは実現能なコラボレーションとなりました。向かって右目頭のあたりにごく薄い筋よごれのようなもの(ひびではありません)があります。写真を拡大してご確認くださいませ。髪はすが糸(絹糸)で、お顔や手足の塗り直しはありません(オリジナルのまま)。手足の繋ぎ布は新しい布でしっかりつけてあり、お座りもできます。帯は赤の縮緬で一本に縫ってあります。長さもたっぷりあり、二重に巻いて大きな蝶結びができます。足袋は新しいものです。髪飾りは私の方で加えたものです。松乾斎東光は老舗のお人形工房で、大正から令和の現在まで、たくさんのお人形を生み出してきました。高級な限定品から庶民的な子まで、またお顔にもかなりの種類(違い)があります。個人的な好みかも知れませんが、私は三代目さんの「お人形作りが好きで好きでたまらない」というお気持ちから生み出された愛らしいお顔にとりわけ惹かれます。愛情をたっぷり注がれた子のみが持つ幸せ感に満ちていると思うのです。お着物なしで80000円くらいのお人形です。時間がかかっても、本当にこの子を愛してやまない方のもとにお届けしたいと考えております。市松人形日本人形アンティークドールビスクドールサクラビスク光龍斎